我々が現役のころ、寒の時期になるとMの両親から塩餡入り蓬餅をよく送ってもらったものでした。
この行事を、帰郷して後は我々が引き継いでおり、今では、この寒の時期の重要な仕事の一つになっています。
搗き込む蓬は昨年の春摘み取り茹でて冷凍保存したもの、餡の原料の小豆は自家栽培で初夏に種をまき秋に収穫したもので、いずれもMの尽力によるものです。
餅つきの作業はMの実家で行うのが通例。餡は我が家で煮込み味をつけて持ち込みます。
今年(平成27年)の作業はMの母、妹そして我々の4人で行いました。朝の8時から午後の3時ころまで、寒にしては暖かで穏やかな日の中で行いました。

小さく千切るのはMの母の役目

餅つきの始まり。石臼に木製きね

搗き残った米粒を「あらかね」といいます。
これも風情

出来上がり

もろぶたに乗せて
運びます

一方屋外ではもち米を蒸します。年1回のかまどの出番

蒸し時間はおよそ30分

作業は餡作りから

いったん擂り潰して丸めます。

直径およそ3Cm

道具一式積み込んで出発。左は「もろぶた」と呼ぶ餅を入れる板製容器、手前が味をつけた餡入りの鍋。

揉みては餅を伸ばし餡を乗せ

包んで

丸めて出来上がり

搗きたて餅を大根卸しと醤油で食べる「からみ餅」

も楽しみの一つ

ほぼ搗きあがった感じ

大半Kが搗きましたが

Mの搗く場面も