最初から余談、Kが「備忘録」の文字を頭に呼び出すとき、「ぼうびろく」か「びぼうろく」かをいつも迷う。そして「五十音で数えたとき初めに近いのが正解」と覚えていて「ば、び、ぶ・・・」と数えていく。「びが早い。だから「備忘録だ!」と正解にたどり着くのである。
さて本題。その「備忘録」の道具の話。
かつて大昔は決まった形を持っていなかった。勤務を始めたころは、市販の日記帳のようなものに記していたようで、その痕跡が近年見つかったりもした。2016年9月8日付けで、その様子を書いている。
そして、大学ノートに記した時代があったり、会社(三井金属)が毎年支給してくれる手帳に記していた頃もあった。
定型化されたのは1996年から。それは、高橋書店が発行する「5年ビジネス日誌」というものである。
A5版、見開き片方のページの横方向に2日分のスペースをとる。そして、縦方向は5年分の年月日が並ぶ。
言い換えれば、同じ日付が縦方向に5年並び、同月日の過去を振り返ることができる、という形式である。
これを、1996年から今日まで続けてきた。
20年余り続けてきたことになる。
1日当たりのスペースが限られているため、思いの丈を長々と記すわけにはゆかない。当日の実施事項などの記録が主で、正に「備忘録」なのである。
重宝して使ってきたわけではあるが、不便がないでもなかった。それは「検索」ができないということで、昔の出来事を探し出そうとしても至難の業で、もはやこのことはできないものとあきらめていた。
ところがである。昨今、思わぬ手法にたどり着いた。
備忘録の口述筆記である。
も少し詳しく記述すると、一昨日記した音声認識を使う.。スマホでGoogleドキュメントを開き、その日の出来事を話す。作業の都度でも、日の終わりでも良い。話した内容は同時ににパソコンに入っている。
パソコンにはExcelで一日ごとの枠を作っておき、口述した先の内容を「コピペ」すればよい。
やってみた。
「5年日誌」と同じように月日は横方向にとった。
年は下方に追加すれば無限に足すことができる。
少し工夫がしてあって、BVAでプログラムを組み、「今日」でも「希望日」でも、ボタンを押せば、その日の個所に瞬時に行けるようにしてある。
そして「5年日誌」で出来なかった文字の「検索」は、Excelの機能を使えば容易に可能である。
数日使ってみているが、今のところ大きな問題はない。
Kにとっては理想形に近い「備忘録」が出来上がった、とほくそ笑んでいる。
ただし、これから先、使える年数が限られているのが、残念な点である。
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