H・F氏からの紹介「求めない-加島祥造」を買い求めるとき、同時に「足るを知る」という本も買った。(掲示版1月21日参照)
その本の中に「どろ亀さん」という項がある。高橋延清氏のこと、東大北海道演習林・林長、東大教授、しかし教壇には一度も立ったことがないらしい。
著作もかなりある。詳細を知りたい方はお好きなものを。私は最後の本となった「どろ亀さん最後のはなし」を求め読んだ。
ただし、本稿主題は同氏の所謂『優れた部分』ではなく、『無類の酒好き』というところ。
昼間、常時ポケットまたはリュックサックの中に「ワンカップ」または「ウィスキー小瓶」が入っていたらしく、事あるごとにチョビッと飲むことになるらしい。ただし、このことを皆が好意的に回想しており、好感の持てる酒飲みと思われる。
ちょっと用があって、昔読んだ「父小泉信三」を再度取り出した。その中に、晩年の信三氏、夕刻から酒を飲むというくだりがある。本の著者である息女が書斎に運ぶという。「飲みながら読んだり書いたりしていた」の記載もある。
以前読んだときは、この件記憶に留まらなかった。
昼間から飲む酒、一般には好意的でない。だだし、かくいう私も昼食に缶ビールを飲むことがある。著名人が昼間から酒を飲むという記事を見ると、なんだか『自分も酒飲み同類』のような気がして愉快になる。
ただし、同類は『酒のみ』というところが悲しい。
そういえば、これまた掲示板に投稿(1月6日付け)いただい『夢見るじいさん』氏も昼酒同類項の模様。同類、相憐れむで参りましょう。
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