(写真をクリックすると、大きな写真が表示されます)

2020年4月30日(木)
180度

4月も最後の日になった。
当世日が過ぎるのが誠に速い。

周囲は春の農繁期。田植のシーズンである。
通りがかったら一面が水で覆われて、逆さの景色が180度広がっていた。
携帯中の新カメラでワイド撮影をしたというところである。

この、水があってしかも邪魔するものがない、と言う景色は今の時期しか見られない。
年に一度の旬の映像である。

遠方で代掻きをしている機械が1台、代の状態を確認している人が1人、写っている。よく見ないと分からないので赤丸をつけておいた。

見渡す180度の範囲で写る人がたった2人。コロナの影響で外出を控えている性ではない。
これが日常である。

昨今テレビ等で、1月前との外出率を比較し、地域で差があると報じている。
そういう意味では、当地の外出率は98%くらいと推測される。
数値だけでは表現できない場面もある。



2020年4月29日(水)
ブランコの修理

晴れて陽が出るとまことに気分の良い時候である。
予定表に長く記載していたブランコ修理を行うこととした。

記憶が定かでないのだが、固定する部分が腐って背板が外れていて、1~2年は経つ。
乗ることはできるのと横着が重なって放置していたのだが、重い腰を上げることにした。

ブランコを製作したのは こちら→
2015年のことであるから、痛みが出ても仕方がない。
そんなに以前のことであったかと、若干の感慨を催した。

さて、修理は

取り外して持ち帰り、固定板を新作して取り換えたのだが、ねじくぎが腐って外れないなど色々あって2時間余り要して出来上がった。

結局、取り付け作業は午後になるという、思わぬ時間を要して終了という次第である。

これで当分は持つであろう。
次回の修理は・・・と、行き先の不明を思うところである。



2020年4月28日(火) ラベル428
カメラを買いました

今どき(コロナ禍)のご時世にカメラとは顰蹙(ひんしゅく)を買いそうであるが、すでに一度公表しているし
 こちら→(2020/4/17)
「Stay Home」の道具立てとして必要であったと、ご理解いただく事とする。

購入したのはパナソニックのDMC-Tx1という機種。2016年に発売されたもの。定価54千円のものをアマゾンの中古で35千円で購入した。

Kの場合、昨今写真を撮るのは9割以上はスマホであった。目的は小欄に載せるためである。
小欄に載せる”話題”はいつ到来するか分からない。目の前に突然現れることも多い。

一方、小欄は、”話題”の紹介に写真をセットで表示することを建前にしていて、この突然現れた”話題”をとり上げるためには写真が必要になる。従って、日常の行動にカメラを携帯するのは必須条件になり、結果として撮った写真はスマホばかりということになる。

昨今の(と言ってもKのスマホは数年前のものであるが)スマホのカメラは性能が良い。日常の景色を撮るにはほとんど不自由を感じないで済む。
が、も少しと思うことが無いでもなかった。
それは、接写と望遠と広角である。小さなものをも少し微細にとか、遠くのものをも少し大きく、というときにスマホでは「足りない」と不満に思うことがあるわけである。

こんな次第でいつしかカメラを探してみようかと言う気になってきた。
もはや「一眼」を買う気はない。最初は「ミラーレス」を検討した。使ったことはないが、ミラーレスは軽くて性能はよいと聞く。
調べた結果で”これ!”というものまでたどり着いた。
ところが、ほぼ発注と言う段階で待てよと踏みとどまった。
この大きさのものを常時持ち歩くことはできない、と思ったのである。

それでは「デジカメ」かということになるが、Kには「デジカメは劣る」という先入観があった。
かと言って携帯のことを考えればこれも致し方ないと、調べる気になった。
ところがである。
カメラの世界は大きく変わっていた。
以前「デジカメ」と言っていた一体型カメラを昨今は「コンデジ」と称すらしく、そして、性能がすこぶる向上している。
かつての一眼を超す、といっていいほどのものになっていた。
二日間「コンデジ」を調べた結果で行きついたのが冒頭のカメラである。もちろん、金額を出せばこれ以外のものもあるが、画質、望遠、ワイド、4K他の高スペックで今のところこれで十分でる。

ただし、性能が向上しているのと同等に複雑多機能になっている。
この多機能の中から”自分で使う機能”を取捨選択するのに1週間以上かかった。
ここにきてようやく使えそうな気がし始めている。

外出時はほぼ常時携行している。
以後、このカメラで撮った写真が小欄を飾ることも多かろう。



2020年4月27日(月)
無用の長物

10年前後前の事と思うが、母屋の下の町道沿いの一角に穴が開いたことがある。
何時のことか、もしや写真はないかと、探してみたが無いも手掛かりを探し出すことができなかった。

5、60Cmの穴が開き、あまり太くはない木を横に何本も渡し土をかけて塞いだことがある。
その木が腐ってきたのだろう昨年ころから、穴があったと思われる個所に上がると沈み込むような感触があって、草刈りのときなど用心をしつつ用を済ませていたのである。

草刈りが本格化する前に直しておかなければと思っていて、今日は陽気も良し、着手することにした。
以前から仕事の段取りはイメージしていて、塞ぐ横木は枯れた栗の木の芯を用いることにしていた。
数日前裏山を探し、栗の倒木の有り場も見つけてある。

作業に入る、
最初に、塞ぐ場所の草を除いてみた。
思いのほかに塞ぐ場所が広そうである。イメージで予想した栗ではとても足りそうにない。
どうしようかと、途方に暮れている時に思いついた。

別棟と呼ぶ場所置いてあるプラスチック製のパレットである。
フォークリフトなどで荷物を運搬するときなどに使う大きなもの。
使い道はない。
かといって処分するにはお金がかかる。仕方なく隅の方に置いていたあものである。

運搬車で運んでおいてみるともってこいの大きさ。見栄えも悪くはない。

周辺に木を置いて段差をなくし、周辺カバーの土の採取を兼ねて母屋に上がる階段も付けた。
午前午後をかけて3時間余りの作業。
無用の長物も役立つことになって言うことなしの出来事になった。



2020年4月26日(日) ラベル426
今年の唐楓の発芽

昨年「唐楓の発芽」と称して何回か報じていて、その最後の回がこちらになる。 こちら→(2019/9/3)
ただし、今回の発芽はそれとは内容が少し異なる。

前回の話は、一昨年採れた種子をその年の12月に撒き、冬越しをして昨年の4月に発芽をした、という真っ当な筋書きの話であった。

今回のそれは、ある種の実験をした話である。
資料によると、唐楓の種子は一度寒さを経験してその後暖かくなると発芽する、とあった。
それなら、その性質を逆手にとれば、夏でも秋でも発芽するのではと思いついたわけである。
前回と同じ種子を冷蔵庫で2ヶ月保管した。人工的に寒さを経験させたのである。
そして、その種を取り出し、水に浸して、沈んだ種のみ播種した。
備忘録を検索すると(2019)7月18日。「雨、終日強い雨。唐楓の種を撒く。昨日苗を水につけておいたもの。3列ほど種が足りなかった。」の記載が見える。
ならば、その時の写真もあるのではとGooglePhotを探したら、チャンとあった。

育苗のポットに撒いた次第である。
結果を期待して待った。ところが、1-2ヶ月待っても何の変化もない。3ヶ月経っても何事も起きず、実験は失敗とあきらめた。

そのうち、このことは忘れてしまうほど、そのまま屋外に放置されていた。
冬を迎えるにあったってポットが目につき、「万が一」と言う気も起きて、ポットを納屋にしまうことにした。

納屋にしまったポットを再び屋外に出したのは、2月の初めの頃と思う。
そして、昨日のこと。何がなくポットを覗くと、芽を出していた!

新芽が5、6個はある。
まだ増えるであろう。

自然は、人間の浅はかな試みなど見事に見破り、摂理道理にことを運ぶという、良い見本であった。
新芽の行く末を見つめることにする。



2020年4月25日(土) ラベル426
ホットプレートでパラパラ炒飯

コロナウィルスの影響で、屋内にとどまることが多くなっている。
これを受けてテレビの放送も、やたら料理コーナーが多い。しかも出演者がスタジオに集まれない影響で、テレワークの映像や録画の映像が多くなっている。

そんな中の代表作。NHKの「プロフェッショナル」という番組。普段あまり見ないが、緊急企画で、これまでに番組に登場したプロフェッショナルが自慢の料理レシピを投稿したという。
録画をしておいて見た。

その中で、「中華料理の鬼才」という人のレシピ。
今日、昼食で試してみた。

パラパラ炒飯をつくるというのであるが、中華鍋などでなくホットプレートを使うという。
初めは「なにもホットプレートを持ち出さなくても」と思ったのであるが、まあ、言われるままに応じてみるかと試したら、これが誠に具合が良かった。

レシピはいたって簡単である。材料は最低ご飯と玉子。あとは何でもよい、という。
作り方も極めて簡単。玉子をといてご飯を混ぜる。調味料(塩、醤油、胡椒)を入れて混ぜる。さらにその他の材料も入れて混ぜる。ということで最初に全てを混ぜる、というやり方である。

あとはホットプレートで気長に炒めることになる。途中テレップで「気長に、根気に」と出るようにひたする炒めるという工程になる。
Kの場合、食卓で座りながらかきまぜた。15分以上要して完成したと思う。
初めはべたついているが最終はパラパラになった。

また、食べるのも都合が良い。保温しておいて、必要な都度皿に盛れば、いつまでも温かい炒飯が食べられる。
我が家ではこれまで、ホットプレートと言えばお好み焼きくらいにしか登場しなかった。
これからは多用しても良いかと思い始めている。
コロナのお陰で思わぬ発見をした。



2020年4月24日(金) ラベル424
里庭桜物語 その6

今年の里庭桜物語も終盤になってきた。
今日は山桜。ただし、花ではなく葉の色のことである。

里庭の山桜は花をほとんど散らして葉が出そろいつつある。
以前から、葉の出始めの色は”薄い赤茶色”をしていることは承知はしていた。
ただ、その色が今年は特に鮮やかに見える気がするのである。

今年も昔も同じなのに、「物語」を始めた性で注視力がアップし、その結果として鮮やかに見えるのかもしれない。
とにかく、少し離れた所から里庭方向を遠望すると、それこそ「一目千本」には届かないが「一目十本」の山桜の赤葉が目に入るのである。


一巡りして里庭に帰り、山桜(他の桜を除く)の数を数えてみた。
移る以前から自生で生えているもの、我々が移植したもの、その後自生して刈らずに残していたもの、大小合わせて16本の木があった。
このうち、今年花を着けなかったものが2、3本。あとは皆花を付けた。

話がずれるが、今手元に、借りている本の「暮らしの手帖98(2019年春)号」がある。
その巻頭に、春の「二十四節季」にふさわしい詩歌が載っていて
その中に岡本かの子の歌がある。
  桜ばないのち一ぱいに咲くからに生命(いのち)をかけてわが眺めたり

我々もいっぱい今年は眺めた気がする。



2020年4月23日(木) ラベル423
地域活動手伝い
Kの住む地域に、補助金を受けた地域活性化活動がある。
「銭宝地区別戦略実行委員会」という厳めしい名前が付いているのだが、その事務処理の任に当たっていた女性の事務員が3月末をもって退職された。
その女性の役割は、主として会計と広報である。
会計業務には金銭の入出金と、その結果を役場が提供する特別の会計ソフトに入力するパソコン業務がある。
一方広報には、都度発生する連絡業務のほかに、パソコンを操作してのホームページとFacebookの発行業務がある。

委員会は後任の人を探しているのだが、差しあったって適任の人が見つからない。
仕方なく業務を分担して任を果すことにしたが、パソコン業務以外は他の人が担うとして、パソコン業務をこなせる人が見つからない。

と言う経緯があって、Kにパソコン業務のみ、応援してくれないかと依頼が来た。
周辺を見回しても、パソコンのできそうな人はなさそう。「後任が見つかるまで」ということで作業をを引き受けることにした。

Facebookは活動は不活発ながらも自前のアドレスを持っているので何とかなる。
ホームページは簡単な取扱説明書があった。
「WordPress」というホームページ作成ソフトを使っているらしい。Kはこれまでその存在を知らなかったが、このWordPressというソフトはアメリカ製で名のあるソフトらしく、分からないことがあればネットに相談ができる。
先の説明書とネットに伺いながらなんとか作業が出来るようになった。


つながり先は 
ホームページが こちら→
Facebookが   こちら→

4月以降の投稿記事はKがアップしたものである(記事原稿は他の人からもらったものが大半)。

一方、会計ソフトの方は説明書が全くない。
今日、役場の関係者から操作法の説明を1時間ほど受けた。
まだ、実作業は始まっていない。まあ、なんとかなるだろう。



2020年4月22日(水)
本日休刊
2020年4月21日(火)
親ばか その2

息子からLINEがあって「暇つぶしに見てください」と言ってきた。

先月息子が、オリンピックの採火式の撮影でギリシャに出向いたとき
 こちら→(2020/3/12)
 こちら→(2020/3/15)
撮影した映像がネット上のNHK番組で配信されているという。

 こちら→

採火式にリレーの第1走者として参加した野口みずきさんを撮影したものである。

なかなか綺麗な映像が撮れていると見た。

親ばかの目で見たものかもしれない。



 

2020年4月20日(月)
目覚め

長い間休んでいた野芝が動き始めた。目覚めと言っていいのかもしれない。

冬から春先にかけて葉は枯れていたのだが、この2、3日で急に緑が増してきた。
今、新芽が出そろったというところである。

この野芝、2017年の7月から9月にかけて実施した成果で こちら→(2017/9/16)
制作費は置石の購入代のみで安価で済んだが、出来上がった結果は大きなものであったと喜んでいる。

この間には、こんな日ごろの努力もあるのだが・・・。  こちら→(2020/2/15)



2020年4月19日(日)
草刈り開始

今年になって初めての草刈りをした。
場所は「二の畑」。


刃は丸刃でなく紐。昨今は、春先から初夏までは紐が多い。
まだ、我慢できる草丈ではあるが、あちこち一斉に伸び始め忙しくなるから、まあ始めるかと着手することにした。1時間の作業である。

例年ゴールデンウイーク頃が草刈りのし始めという記憶があって、今年は例年より早いと思いつつ、作業台帳(Excel製)を開いてみると、記録のある平成47年以降毎年4月10日前後から作業を始めていた。
記憶が1月間違っていたことになる。
段々と記憶も怪しくなってきた。

11月の終わりころまで、草刈りの日々が続くことになる。

コロナで外出できない時節であるが。当方は、草刈りを始めとしてほぼ毎日変わりない日常である。

そういえば田舎の当地にもコロナの影響が出てきた。
小学校は明日から休校。児童クラブも閉所らしい。
公営の「いこいの村島根」や「香夢里」も閉所。
「道の駅瑞穂」も25日から休店という。

図書館は今のところ開いている。これは有難い。



2020年4月18日(土) ラベル418
豪雨災害

朝 一時強い雨が降って、今日は雨かなと思っていたら、しばらく経って陽が出てきた。
さっきの雨は何だったろうと思って外に出たらびっくりの光景があった。

以前(こちら→2020/2/23)修理した一の坂の土がひどく流れ落ちていたのである。
先の工事以来結果を観察してはいて、雨の後土が流された形跡が皆無ではないと承知はしていたが、このように大きく流されたのは初めてである。

一体どのくらいの雨が降ったのか、近くの公民館の雨量計データを覗いて見た。
10分当たりの瞬間で見ると、8時過ぎに4mm降っていた。その勢いが1時間続けば24mmになる。
確かに弱い雨ではない。かといってこの程度の雨は左程珍しいともいえないであろう。
とすれば、先の「流砂防止工事」は不首尾に終わったということになる。

何らかの別対策を考える必要がある。
かと言って、すぐに両案は浮かばない。

夕方行ってみると、下部の砂が掻き上げてあった。Mの仕事と思われる。

このまま草が茂るのを待つ、という手もないではない。



2020年4月17日(金) ラベル417
ワイド写真

おそらく10年以上ぶりでカメラを買った。
このカメラのことについては、只今その操作法を勉強中で、機能の全貌がつかめた折りに詳報するつもりであるが、今日ウォーキングの途中、その機能の一つ「ワイド撮影」を試してみたので紹介してみる。

カメラはコンデジ(かつてデジカメと言っていたが、今どきはコンデジが一般的らしい)、ただし本体外観は後日用としてここでは紹介を控えるが、ケースに入れた状態で示すことにする。

横に置いたスマホより高さはあるが平面上の大きさはかなり小さい。ベルトで腰に下げるといつでも持ち運びできる。

さて今日の本題。ワイド写真の話。
このカメラには「ワイド撮影」の機能があって、シャッターを押しながらカメラを横に振ると、シャッターを複数切りながら同時に結合して、シャッターを離すと横に長い1枚の写真が出来上がる。これが「ワイド撮影」である。
これまでのカメラでは、横に1枚で入らない場合は、複数枚の写真を撮り、できた写真を編集ソフトで重ね合わせて1枚の写真にしていた。この場合、重なり部が合わない部分があったり、それぞれの写真の色合いが異なったり、ということがあって結果として見栄えの良くないものになりがちであった。
ところが、今回は一発である。


(上段はスマホで3枚撮影後合成、
下段は当該カメラで「ワイド撮影」。

写真は3日前スマホで撮影したもの。下段は今日、ワイドで撮影したもの。里庭の全貌である。
スマホで撮影したものは、重なりの段差は周辺をトリミングすれば問題は解消されるが、複数枚の写真の色合いがそれぞれ異なり、違和感がある。
これに比べ「ワイド撮影」のものは、1枚の絵に合成されていて、出来上がった画像に違和感がない。
かなり見栄えの良い写真になっている。

このカメラ、他にもいろいろ面白い機構が備わっていて、今後これで撮影した画像が小欄を飾ることになる、と思われる。



2020年4月16日(木)
矯正と引退
今日も桜のことになるが、花ではなく幹本体の話である。

まず矯正の方である。
この木についてはすでに紹介済みで こちら→(2020/3/30)
このページで、「孟宗竹の伐採跡に・・・薄墨と二期が1本づつ残っている」と記した中の「二期」の方である。
前回の「薄墨」に比べ背丈は随分高いが、未だ花をつける気配はない。
そして、問題はその立ち姿である。後方に檜林があった性かもしれないが(現在は間伐され影響力は少なくなっている)、前方にかなり傾いている。
これを矯正した。ミニウィンチで引っ張って起し、シュロ縄をかけて固定する、という作業である。
予想したより楽に結果が得れたが、ミニウィンチが久しぶりの登場で使用法に戸惑い、時間は1時間近くかかった。
真っすぐ立ち上がる姿は見ていて気持ちが良い。


そして役目を終えて引退の方は、枝垂桜である。
こちらも話は既に出ている。 こちら→(2020/4/11)
ここで枯れたとしている1本を、その役目を果たしたとして切り倒した。

姿勢を正してこれから役目を果たそうとするもの、役目を終えて静かに引退するもの、こんなところにも小さな物語がある。



2020年4月15日(水)
里庭桜物語 その5
「八重桜」が満開である。
正しいかどうか分からないのであるが、我々は、ソメイヨシノより少し遅い時期に咲き、そして花びらの数が多いこの桜を「八重桜」と呼んでいる。
それが今、盛りである。


本数にして3本。見分けがつきにくいので赤丸で囲んだ両脇のものと本体とでその数になる。
両脇の2本はおよそ10年位前であろうか、本体の樹勢に衰えが見え始めたころ、本体の根回りに”ひこばえ”として出た芽を移植したものである。
今では大分大きくなり、もし本体が枯死するときが来れば、代役として十分その責を負うであろう。

我々が越してきたときの桜は、この八重桜本体と先日 こちら→(2020/4/11)
に記した枝垂桜が4本と、そして写真で示せない里庭の上部に自生の山桜が2本あったのみである。

その中で、この「八重桜」は里庭の中心部で他を圧倒する勢いで咲いていた。


(2004年4月撮影)

従って当時は、桜と言えばこの八重をさすほどであった。

しかしながら今では、あちこちに桜を植えてきて、何本あるのか定かでない状況。
ほぼ似たような画角の写真を示せば次のようになる。


(2020年4月撮影)

従って今は、桜と言ってもどの桜を指すのか分からない。
しいて言えば、世間様と同様、ソメイヨシノがその地位を得つつある感じになってきた。

いま、里庭は春爛漫である。



2020年4月14日(火) ラベル414
集落で2番目

2日間冷たい雨で外に出るのを控えたが、今日は良い天気。ウォーキングに出かけた。

その時の光景。

田圃の代掻きである。
集落では今年初めて見た。
今年の第1号!、と写真に収めた。

そのままウォーキングを続けていると、Aさんに会う。

少し立ち話。
K、「さっきBさんが代掻きをしていた。集落では一番ですよね」と言うと
Aさん、「なーに、雨の前にわしが(私が)掻いた」と返事が返った。

集落で最初の代掻きと思った写真であるが、どうやら2番目の光景であったらしい。
と言うだけの話である。

集落で繁忙の季節が始まった。



2020年4月13日(月)
消毒液

新型コロナウイルスの影響で消毒液の不足が話題になっている。

我が家の場合、消毒の必要は感じながらも、手元にないことと外出頻度の少ないことがあって まあよかろうと放置していて、これまでは使っていなかった。

風雲急を告げてきて、何とかならないかと思い始めた次第である。
かと言って今どき簡単に手に入るはずはない。
ネットに相談の結果、消毒液が作成できることを承知した。

原料は「清掃用の無水エタノール」と山水
資料は こちら→


無水エタノールはプリンター用インクジェットの清掃を試みたとき購入したもの。
資料は「消毒用」と「清掃用」の違いを調べている時遭遇した。

消毒用は清掃用に水を20%ほど加えたものであるが、水道水はカルキを含んでいてよくないらしい。
幸い山水があり、これを用いることにした。

80ccの無水エタノールを入れて後、山水を足して100ccにした。
消毒液の出来上がりである。

余談めくが驚くことがあった。無水エタノールの価格である。
前述のようにインクカートリッジの清掃に購入したのであるが、購入時期は昨年の10月、アマゾンで求めて価格は1,046円(500ml)であった。
今回、その価格をアマゾンで調べると、9,056円に値上がりしている。
消毒用が手に入らずこちらを買う人が多いのであろう。
ちなみに消毒用のものはアマゾンで検索不可であった。



2020年4月12日(日)
洗面台の修理

およそ10日前に事件は起こった。
我が家の洗面所での話である。

正面にある鏡の上に小さな棚があって、KとMの諸々のものが乗っていた。
Kがあるものをその棚に載せたとき、隣に置いてあったMの物に当たり、その物が落下した。
少々重量があったのと、当り具合が悪かったのだろう、そのことで洗面台の角が大きく割れた。
起こった瞬間は、大きな音がしたり、破片物は遠くまで飛散したり、一瞬何が起こったのか判断がつかなかったほどである。

割れ跡には大きな穴がぽっかりと開き、これは一式交換か、と出来事の重大さにおののいたほどである。
気を取り直して掃除にかかる。
飛散物には小さなものの他に大きめのものがいくつかあった。

繋がる可能性があるとは思えなかったが、ああでもないこうでもない、と色々充ててみると繋がる部分が出てきて、結局の次第ではかなりの部分が繋がった。
破断面に瞬間接着剤を塗って固定してみる。
固着後に強度を確認すると思いのほかしっかりとくっ付いていて、外形が保たれなんとか使えそうな気配になってきた。
白いガムテープで覆い2、3日様子を見ることにする。

この間に修理の方法を調査した。やはりアマゾンである。
「洗面台修理」で検索するといくつかの候補が見つかるが、結論として選んだのがボンド社製の2液タイプの補修材であった。


(上から2段目;瞬間接着剤で固着した状態
3段目;補修材で1回目の修理
4段目;補修材で2回目の修理)

使用量が分からないので、最初は半分の量でやってみた。
結果的にはこれが良い結果を生むことにつながった。
最初は「使い方」に書いてある通り、塗った後に紙のヘラで拭きとる感じ。出来栄えは綺麗に出来なかった。
1回目が固まったのち、上部の穴を白いテープで塞いで、残る補修材で2回目の塗りを行った。
今度は指の先に補修材を着け、拭き取らないで済むように薄めに何回も塗ってみる。
これは良い結果につながった。
十分に我慢できる程度である。

もし、洗面台交換となれば1桁の万円では終わらないかもしれない。それが400円余りの補修材で済んだ。
良しとすることにする。



2020年4月11日(土) ラベル411
里庭桜物語 その4

枝垂桜が満開である。その本数は只今2本。

里庭の桜としては逸話の多い桜である。
少し長くなるかもしれないが、その話をしてみることにする。

元々は苗木と言うには大きい、高さが1mあまりの若木が5本あった。前住者の植えたものである。
今の位置ではなく、欅台と呼ぶ場所の一角にまとめて植えられていた。
写真を探したら出てきた。2001年(越した年)11月の写真である。

その後、横庭の整備をするために、重機を動かす職人さんに来てもらったことがある。2003年11月のこと。
植木は分からないというその職人さんに、「枯れても文句は言わないから」と頼んで、先の若木を現在の場所に移植してもらった。
重機で穴を掘り、若木も重機で一掻きで掘り上げ、穴まで移動して植えるという少し乱暴な移植であった。
結果は、5本の若木のうち4本は見事についたが、傾斜の最上部に植えた一本が着かなかった。
結果として4本が以後花をつけることになる。

4本揃って近年まで毎春見事な花をつけた。
上段は2004年、下段は2015年の写真である。

2018年の冬は大雪であった。
この雪で枝垂桜が4本のうち3本が倒れた。 こちら→(2018/1/20)
倒れた桜を起こしたのはその年の3月である。 こちら→(2018/3/7)
この修復作業で、2本は元に戻ったが、1本は根が丸坊主になるほど千切れていて戻らなかった。
結局、桜は3本になった。

ただし、3本のうち倒れなかった残る1本は樹勢の衰えが見え始めていて、昨年の2019年春は枝の先端にすこしばかり花をつける状況にまでなった。
そして今年は、1輪も花をつけることはなかった。

と言う次第で、冒頭の2輪が見事に咲いた、という話になる。

ただし、これから先はずっと2本か、と言うと手は打ってある。
2018年倒れた桜の根元から新たな芽が出てきて、それを移植した。 こちら→(2018/11/27)
その苗木が大きくなり始めている。






2020年4月10日(金)
島根でもコロナ

島根県でもついに新型コロナウイルスの感染者が出た。昨日の夕方テレビで承知した次第である。



(NHK、夜の県内版放送)


長く、島根、鳥取そして岩手3県で感染者が見られず、”田舎県では発生しない”神話があったやにも思われるが、崩されたことになる。
周辺でも「ここは大丈夫だよ」という人も居たりして、そして、3月末ごろ一旦規制が緩んだ時期があって、図書館の長時間閲覧規制が無くなったり、地域でも「サロン」が復活されたりの動きがあって、K自身は「そんな甘いものではない」と思っていたのだが、不幸にしてその通りになった。

今日の夕方には島根県の感染者が一人増え、県は違う広島なれど、町境を接する三次市でも感染者が出たという。

いよいよ身近に迫った感じが強い。
自分で出来ることを強く実践するのみ、と気を引き締めることにする。

もっとも、それで罹ったら「それも人生で」、
良寛の言う
 災難に逢ふ時節には災難に逢ふがよく候
 死ぬ時節には死ぬがよく候
 これはこれ災難をのがるる妙法にて候
と思う心がけも必要であろう。




2020年4月9日(木) ラベル409
里庭桜物語 その3

里庭のソメイヨシノが満開になった。
今朝のニュースで、「山形の桜が見頃」と報じていたので、標高312mの里庭は東北南部の平地の気温と同程度なのかもしれない。

総数30本前後ある里庭の桜にあって、ソメイヨシノは2本しかない。
1本は「知足庵」の前にある。
植えたのは8年前でで、 こちら→
2017年ころから少しづつ咲き始め、今年は漸くここまでになった。
肥料分の少ない土で、かと言って肥料を施すこともせず、成り行きに任せてここまでになった。
次の写真の上段のもの。

もう1本は写真下段のもの。
植えた年月が特定できないが、およそ5、6年前である。
集落の女性の会で「はなの会」というものがあり、会で会員全戸に苗木を配った。
他の会員宅ではすでに立派な花をつけているものもあるが、我が家のものは今年初めて花をつけた。

これにはすこしばかり訳がある。
鹿に樹皮を喰われたのである。
里庭にはたまに鹿が出ることは確認されていて こちら→(2017/9/26)
この鹿の被害を受けた。一時は桜は枯れるのでは、と心配したほどである。
それが、枯れずに、しかも樹皮を少しづつ修復しながら花をつけたのである。
場所は竹林跡になり、も少し立てばこの地での”桜の名所”になるであろう。

先日二人で簡単な花見をした。場所は知足庵。
コロナ惨禍の中であるが、屋外のイベントは許されてよかろう。




2020年4月8日(水) ラベル408
スーパームーン
月が地球を回る軌道が楕円であることから、その距離が遠い時は小さく見え、近い時は大きく見える。
この大きく見える月に「スーパームーン」という名前が付けられ、起きるのが今日に当たる。
最も小さい時に比べ、直径で14%、面積で30%大きいらしい。
ニュースなどでも数日前からちょくちょく報道される。
当初は当地の天候はよくないとされ、あまり期待できないと予想されていたが、結果はこれ以上ない好天に恵まれた。

天候が悪いとされていたため、写真に撮る予定をしていなかったが、夜中に目が覚めたとき外が妙に明るい。
出てみたら月明りであった。
快晴の中に満月が光っている。
とりあえず、スマホで何枚か写真に収めた。

正規に起きたのは4時過ぎ。外を見ると山際にまだ月が見える。
思い立って一眼レフを用意した。レンズは500mm。
撮影条件が分からないので、数枚撮ってパソコンで確認。これを2、3回繰り返して、「こんなものか」という写真が得られた。


(写真上段;トリミングなし、
下段;上段右を拡大したもの)

クレーターも一応見える。



2020年4月7日(火)
本日休刊(緊急事態宣言に同意)

緊急事態宣言に同意の意思表示として本日休刊にします。



2020年4月6日(月)
電柵張り
気になっていた作業を3日掛かりで漸く仕上げた。
対イノシシ用の電柵張りである。正しく言えば、修繕になる。
当初は電柵用の線をナイロン糸と金属糸を紡いだものにしていて、その時は電柵を、秋には撤去春には設置という手順で行っていた。
近郊の農家は大半この手順である。

我が家の場合、前住者がたまたまアルミの電柵線をたくさん残しておいてくれていて、アルミ線なら劣化が少ない、年中放置でもよいのではと思いついた。3、4年前の事である。
以後は、横着を決め込み、冬は雪の下に放置。春になって、切れた線を繋ぎ、曲がった支柱を直しという方法に切り替えた。
一式やり直す方法に比べれば随分簡易である。

それでも総延長の長さは350m程度あり、結構負担になる作業ではある。


昨今、負担の作業は”小分けで行う”ことにしていて、以前なら一気に仕上げたこの作業も、毎日2時間程度の3日掛かりという、間延びの作業に相成った次第である。

若干余談になるが、なぜか今年は、猪のお出ましが遅い。集落を歩いてみても、未だ猪に荒された跡が見られない。勿論里庭も同様である。
雪が少なかった性なのか? 
真相は不明である。



2020年4月5日(日)
タムシバ咲く

2月に見つけた蕾、  こちら→(2020/2/9)
タムシバが咲いた。
2月の時点で、早く咲くかもと予想したが、早くはない。むしろ遅いくらいである。

一昨日記載した春祭りの時期には、一杯に咲くのが恒例で、これに比べると遅いのかな、と思うわけである。

未だ咲き切らない蕾も少し残っている。咲いたものと蕾を合わせて数えたら26個あった。
先のカタクリより数が多い。

こちらも「数え切れない」ほどに咲く時が来るのを待ちわびている。



2020年4月4日(土)
アマナ

先日のカタクリ こちら→(2020/3/31)
ほど有名ではないが、こちらもれっきとしたスプリングエフェメラルの一つである。
アマナが見事に咲いた。欅台の一角である。


カタクリは神岡から球根を持ち帰ったがアマナはこの地に当初から自生していた。
八色石地内を歩いても他の場所でこのアマナを見かけることはないので、この地方というより、この地そのものを選んで咲いているものと思われる。

ただ、自生と言っても、管理を怠ると絶える。
草刈りは必須と思われる。この地の草刈りは、KとMでおよそ半々。荒れない程度に年に数回は刈っている。
正解かどうか分からぬが、あまり陽が当りすぎても良くない気がする。
以前はも少し手前で盛りに咲いていた。それが数年前、欅の枝を落とし、日当たりが良くなって奥に移動し始めた。
今はここ数年大きく育ってきたコブシの下で多くが見られる。

陽が当たると白い花びらが上向きに開き、何か叫び声を出しているような感がする。
カタクリでは「数え切れないほどに」と数の増えるのを待ちわびるMであるが、こちらのアマナはもはや数え切れないほど咲いている。
特に今年は多い感が強い。



2020年4月3日(金) ラベル403
春祭り

4月3日は曜日に関係なく集落の祭りが催される。
444段ある参道の階段を掃除しつつ上る。

下方の掃除のみ参加する人もあって、祠での祭事に参加する人は限られている。今年は19名であった。
その中にあって、Kは最高齢者(男2名の内の1人)になった。

祠の後ろに大岩があって、これに注連縄(しめなわ)を巻くのだが、これまではこの縄を関係者のみで巻いていた。これを今年は皆で巻くという。
初めての出来事で、これはよい試みであった。

後は恒例の祝詞。
コロナウイルスの関係で冗談半分、本気半分の「席を離して」という声も上がり、入り切れずに外で参詣する人も。
Kも外組になった。

余談;
祭りにあたって思い出すことがある。 こちら→
随分昔のことになった。
恩人になる当時の、お囃子の奏者は既に亡くなり、一時は奏楽無しの祭りが続いたが、今年は先の奏者の息子さんが奏者の役を果された。



2020年4月2日(木)
里庭桜物語 その2

世間ではソメイヨシノが満開と言うが当地は彼岸桜が満開である。
里庭には彼岸桜が6本あって、今を盛りに咲いている。

遠方から見ても見えるほどで、かなり大きくなった。

ただ、これらの木々は2代目で、初代は こちら→
随分大きくなっていたのに、雪で枝が折れたり虫に喰われたりで枯れてしまった。
苗はMの実家近くで実生の苗をもらう。
植えたのも全てM。

昨日のニュースで言っていた。
コロナウイルスの関係で切り花の桜がよく売れるらしい。外に出られないためせめて切り花で春を感じようとする試みという。
幸い里庭は、切り花を買うこともなく春が満喫できる。

彼岸桜の後はソメイヨシノそして八重が続く。



2020年4月1日(水)
山中静雄氏の尊厳死

図書館で今借りている文藝春秋は2月号である。その巻頭随筆の中に南木佳士氏のものがあった。
氏が随分以前書いた小説が今回新たに映画化され、それに纏(まつ)わる所感を述べている。
題名は小説も映画も同じで、「山中静雄氏の尊厳死」というらしい。
Kは映画化されたという話は、ここで初めて知った。

ただし、南木佳士氏はこれも映画の「阿弥陀堂だより」以来は承知の小説家で こちら→(2017/1/10)
その後も借りて読んだりしていて、 こちら→(2017/4/7)
従って、今回の映画にも興味をいだき、何らかの方法で、これは見なければならないと思っていた次第であった。

そんな折、今朝のことである。「深夜便」の4時台はめったに聞かないのだが、布団の中でたまたま付けたら南木氏が番組に出るという。「明日へのことば」というコーナーで、今回の映画やこれまでの生き方を対談形式で語るらしい。
そのまま布団の中で聞くことになった。
ただ、寝起きでうつらうつらの部分もあり、起きてから再度「聴き逃し」をかけて聴いてみた。
内容は次である。 こちら→(対談内容が聴ける)

病気のことではKも似た経験をしたことがあって興味深く聴いたし、それを踏まえての死生観も大いに共鳴できる。
そして、終盤の部分で「日々、きちんと暮らそう。きちんと歩いて、きちんと食べて、きちんと寝て、ということができればそれで十分だ」と述べる氏の言葉に深くうなづいた次第である。

ネットで調べたら映画は次の格好であった。


(クリックして拡大写真を表示すれば、
映画の主題歌が流れます)



Kの散歩帖